“限界を超え、さらなる未来へ”
AIKOが世界初、BC製品に0BB技術を適用した「ネビュラ」軽量モジュールを発表
2024年4月26日
4月26日、AIKO(愛旭)は珠海で「限界を超え、さらなる未来へ」をテーマとした新製品発表会を開催した。同発表会において、バックコンタクト(BC)における0BB技術のパイオニアとも称される、銅被覆に基づく最高の溶接技術であるゼロバズバー(0BB)を披露したほか、世界初のフレーム付き軽量モジュール「ネビュラ(Nebula)シリーズ」ABCモジュールも発表。技術革新の道をひたすら歩み続け、業界を力強く牽引してきた同社が、また新たな飛躍を遂げたと言えよう。
世界初: BC製品に0BB技術を活用する新時代を創造
マルチバスバー(MBB)技術やスーパーマルチバスバー(SMBB)技術と比べ、ゼロバスバー(0BB)技術は、セル端にバスバーを必要としないため、効果的に受光面積を増やすことができる。また、モジュールのグリッド線に直接接続され、より細く多くのリボンを使用することで、集電性能を向上でき、マイクロクラックによる発電ロスも最小限に抑えられるため、太陽光発電業界では、「究極の溶接技術」と考えられている。
しかし、克服すべき技術的難点も依然存在している。現在、主流の銀電極は銀とガラスの組み合わせで、構造上安定性に欠ける。また、銅製リボンの融点と異なるため、0BB技術を使用すると、スポット溶接の面積が90%減少し、外力や熱膨張・収縮により、リボンが電池セルから剥離しやすくなり、発電ロスにつながる。
業界に先駆けた「シルバーフリー金属被覆技術」は、BC分野における0BB技術的難点を克服する道筋を示してくれた。
「我々は、より安定した構造を持ち、また、銅製リボンの融点とも一致する銅電極を使用している。外力や過酷な熱膨張・収縮環境下でも、リボンと電極は簡単に剥離しない」 と、AIKO夏恒亮(Hengliang Xia)副総経理が熱く語る。「現在、AIKO 0BB技術では溶接引張力は1.0-2.0Nに達しており、銀グリッド線0BB技術の0.0-0.3Nの約3-7倍となっている。また、モジュール全体のラミネーションや非接触PL検査などの技術の突破により、BC電池セルの加熱時の反り、溶接部の均一性、マイクロクラックの発生率などの問題も無事解決できた。0BB技術がAIKO全シリーズ製品に適用することで、ABCモジュールの高信頼性がより顕著になるだろう」。
同時に、0BB技術とABCの高変換効率の優位性の組み合わせは、AIKO ABCシリーズ製品の全体出力を5W増加させ、技術からABC製品効率のトップ維持と顧客価値の最大化をサポートする。
業界におけるペインポイントを解決:軽さと強さ 軽量モジュールを再定義
業界統計によると、中国の商業・工業ビル改修プロジェクトの約40%が低耐荷重屋根である。このような屋根に従来の太陽光発電(PV)モジュールを設置した場合、高い補強費用と改修費用が必要となる。このような市場環境において、軽量モジュールが誕生した。
従来の軽量モジュールは、ガラスやフレームを省くことで軽量化を図ってきたが、発電量や信頼性に影響を与える可能性があり、設置も容易ではなかった。それに対して、AIKOが開発した「ネビュラシリーズ」はフレーム付き軽量モジュール。ABCモジュールの高出力という既存の利点を継承するだけでなく、先進的なプロセス設計とハイテク材料の革新的な応用により、軽量、簡単設置、安定性、高信頼性などの突出した性能を同時に実現。
ABC技術は、単結晶シリコン電池の最大変換効率29.56%に最も近づけた。そのため、「ネビュラシリーズ」ABCモジュールは、同面積のTOPCon型の従来片面ガラスモジュールよりも10W出力が高い。マイクロクラックの防止、低い温度係数、低い劣化率などの強みにより、モジュール全体的な発電量が高くなり、顧客にとって同じ屋根でも、より高い価値を生み出すことができる。
「ネビュラの軽さと強さは、先進なプロセス設計によるものだ」と、AIKO何達能(Daneng He)副総経理が製品説明を続いた。「ネビュラシリーズ」軽量モジュールの重量はわずか8.6kgで、従来の片面ガラス製品に比べて12.9kgも軽い。また、高品質フレームとクロスバーの設計によって、高耐荷重、マイクロクラックにも強く、設置や解体も容易になっている。業界標準の寸法、設置穴位置、設置方法を採用することで、「ネビュラシリーズ」は、ガルバリウム鋼板屋根、瓦屋根、ガラス屋根、カーポート屋根、農業用ビニールハウスなど、さまざまな低い耐荷重シーンに対応できる」。
全体的な設計の面では、「ネビュラシリーズ」モジュールは高透過率フロントフィルム、強化フロントカバー、光を閉じ込める構造を革新的に適用することで、高透過率(91%以上)、高強度、耐高温多湿、耐紫外線性、耐降雹性、耐腐食性など、一連の他の製品と差別化できる性能を実現している。さらに、ABCモジュール独自の高温抑制機能により、「ネビュラシリーズ」軽量モジュールの総合的な信頼性試験結果は、市場の類似製品よりも優れている。
また、AIKOは「ネビュラシリーズ」モジュールに防眩(ぼうげん)機能を追加しており、空港やビル群など高い防眩レベルが要求される特殊なシーンにも対応可能、効果的に光害を減らし、環境を守る。
AIKOは、顧客価値という究極の目標を堅持し、強さと軽さを兼ね備えた新しい「ネビュラシリーズ」を発売することで、高い信頼性と設置の利便性を実現させ、顧客の実際のニーズを満たし、軽量モジュール製品というカテゴリーを再定義した。これまで、同社は「ネオスターシリーズ」、「コメットシリーズ」、「ステラシリーズ」、「ネビュラシリーズ」を発売し、これらのシリーズ製品によって、様々なシーンにおいて、他の製品との差別化のニーズに応える。
AIKOの陳剛(Gang Chen)会長によると、n型ABC技術開発のリーダーとして、製品と製造工程の継続的な革新を追求し、技術、品質、価値をリードする太陽光発電製品を提供することがAIKOの使命であり、責任である。0BB技術と 「ネビュラシリーズ」軽量モジュールは、最高技術を追求するAIKOの段階的な成果であり、顧客に提案する新しい解決案の1つでもある。陳会長は、「今後も、我々は技術革新を続け、大地に降り注ぐすべての光をエネルギーに変え、モジュールの変換率と発電量を高めながら、n型技術時代の繁栄と発展を牽引し、ゼロカーボン世界にグリーンエネルギーを提供していきたい」と述べた。